お悩みの症状から見る
お腹が痛い
腹痛の原因
腹痛の原因は様々です。
お腹は、消化器官や女性生殖器官など多くの臓器がつまった大切な場所。細菌やウイルスなどによる感染、生理痛や生理時以外の腹痛、消化器の潰瘍やヘルニア、また精神的な要因など他にも様々な原因が考えられ、「腹痛」というだけでは病気を特定することは難しく、痛みの程度だけで病状をはかることもできません。
痛む場所や程度、発熱や出血などの症状や、食事や月経との関連を合わせてみていく必要があります。
注意の必要な腹痛とは?
腹痛でこんな症状があったら注意が必要かもしれません。
- お腹の痛みが治まらず、どんどん強くなる
- 意識がもうろうとしている
- 脈が速く顔色が悪い
- 痛みが強く発熱もある
- 出血を伴う痛み
このような症状がみられる場合は緊急の可能性があります。
すぐに検査をしてもらえる大きな病院〈総合病院〉に相談してください。
慢性の下腹部の痛み
慢性的に下腹部に痛みがある場合は、子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣のう腫,クラミジアなどの骨盤内感染症の可能性が考えられます。
子宮内膜症は、生理時以外にも腹痛や腰痛を伴うことがあり、放っておくと不妊の原因にもなることもあります。また、卵巣のう腫によって、下腹部に不快感やひっぱられるような痛みを感じることもあります。
卵巣のう腫が大きくなると、ねじれたり破裂などが起こり、急激な腹痛に見舞われることもあります。定期的に婦人科検診をして早期発見し、気になるときは早めに医師に相談することをおすすめします。
生理にまつわる腹痛
月経に伴う腹痛は月経困難症とも呼ばれ、20歳前後に特別な病気がないのに起こる場合もあれば、子宮内膜症や子宮腺筋症、子宮筋腫によるものなど何らかの病気が隠れている場合もあります。
毎回の生理痛が、昔と比べてだんだん重くなってきているケースや、30代以降に重くなってきたケースは特に注意が必要です。
妊娠の可能性はありますか?
生理が遅れている、生理は来たけれど日数が短い・量が少ないといった場合は妊娠の可能性も考えられます。子宮外妊娠、切迫流産や流産で腹痛が起こることがありますので注意が必要です。
子宮外妊娠では突然強い腹痛が起こるケースもありますが、痛みがない場合もあり、なかなか自分で判断するのは難しいと思います。いつもと違う場所の痛みがある時は早めに相談しましょう。
また、流産は自分でも妊娠に気がつく前のごく初期に起こることもあります。子宮外妊娠、切迫流産や流産は痛みとともに出血を伴うことがあります。