人工授精（AIH）
人工授精とは、女性生殖器内に精子を注入する方法の総称です。
夫の精子を子宮内に注入する方法をAIH(artificial insemination with husband`s semen：配偶者間人工授精)と呼び、非配偶者の精液を用いて人工授精する場合をAID(artificial insemination with donor`s semen：提供精子を用いた人工授精)と呼びます。当診療所ではAIHのみ行っております
人工授精（AIH）の適応
- 軽度男性不妊（軽度造精機能障害、乏精子症等）
- 原因不明不妊（機能性不妊）：タイミング指導を一定期間行っても妊娠に至らない場合
- 性交障害：性交時痛等
- セックスレス
- タイミング困難
- 高年齢
実施方法
流れ
- 排卵周辺期に実施するため卵胞をモニタリングして実施日を決定します。
- 当日精子をお預かりしてから洗浄・濃縮等調整を行い精子を最もよい状態にします。所要時間は約1時間です。
- 内診台に上がっていただき、弾力性のあるカテーテルを用いて調整後の精子を子宮内に直接注入します。痛みはありません。
- 注入後すぐに帰宅できます。
副作用
- 感染
予防のために実施後に抗生剤の内服をしていただきますが、極めて稀に子宮、卵管、腹腔内に炎症を起こすことがあります。実施後に発熱や腹痛などの症状が出現しましたら受診してください。 - アレルギー反応
発疹、掻痒感、呼吸苦などが出現しましたら受診してください。 - その他予期せぬ副作用の可能性
費用（保険）
- 事前に感染症(梅毒・B型肝炎・C型肝炎・HIV)がないかを調べます。料金は8,640円(税込)です。
