においを伴うおりもの
帯下(たいげ)とも呼ばれ、子宮や膣からの分泌物や剥離した細胞が腟を通って外に流れ出るものをいいます。性成熟期の膣内はエストロゲンの作用と膣の常在菌であるデーデルライン桿菌(乳酸菌)によりpH3.8〜4.5の酸性に保たれており、酸性の環境に弱い雑菌などの侵入や増殖を防いでいます(腟の自浄作用)。そのため正常なおりものは無臭〜少し酸っぱいにおいがします。
- 小児期
エストロゲン分泌が不十分なため感染に弱い 小児腟炎 -
老年期
エストロゲンが減少するため感染に弱い 萎縮性腟炎
原因
検査
- 感染症が疑われる場合は腟からおりものの採取や子宮頸管(子宮の入口)から粘液を採取します。痛みはありません。
治療
- 基本的には検査の結果がでましたら個々の原因疾患に対する治療を行います。おりものの性状やにおいなどである程度疾患を特定することができますので膣錠、腟の洗浄、クリーム、内服薬等ですぐに治療を行います。